映画「愛を読むひと」とベルリンの朗読者
自分へのご褒美とは、最近よく使う言葉だが、私の場合、それは、長編小説読みだすことや、歌舞伎や芝居、映画や展覧会を見ることや旅行に出ること。
個展も無事始めることができ、ようやく精神的にも余裕ができたので、今日久しぶりに映画を観に行った。かねてから原作『朗読者』を読んで、映画化を待ちわびていた映画「愛を読む人The Reader 」http://www.aiyomu.com/
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自分へのご褒美とは、最近よく使う言葉だが、私の場合、それは、長編小説読みだすことや、歌舞伎や芝居、映画や展覧会を見ることや旅行に出ること。
個展も無事始めることができ、ようやく精神的にも余裕ができたので、今日久しぶりに映画を観に行った。かねてから原作『朗読者』を読んで、映画化を待ちわびていた映画「愛を読む人The Reader 」http://www.aiyomu.com/
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万葉集の連載が終わってしまうので、ナーバスになっていて、コンビニに入って流れていた歌謡曲で、涙が出てきてしまった。こんな時は、元気を出さなきゃと映画を見に行く。
動物ドキュメンタリー映画「ミーアキャット」。
アフリカのカラハリ砂漠の大平原の片隅で、穴を掘り、虫を捕り、子どもを産み、育て、必死で生きている彼ら。生まれた時は、7センチ。1年で30センチに成長するまで、生き延びられるのは、生まれた数の1/3程.
灼熱の砂漠、壮大な空と大地アフリカ。キリンが、インパラが、イボイノシシが、カメが、ジリスがゆったりとうろつく。一方で、ライオンがゴマバラワシが、ケープコブラが陸、空、地からすきあらば襲ってくる危険。地球温暖化の旱魃。食べられるか、飢え死にするか。毎日が生きる戦い。
赤い土の中で折り重なって眠る愛くるしい姿。朝おひさまに向かってお腹を日光浴させる立ち姿。子どもがじゃれ遊び、好奇心いっぱいの表情。
そして、両親が狩りに行っている間、幼い兄弟たちを守り、サソリの取り方、見張りの仕方を順番に教育していく兄。でも、子どもたちを守ってくれたいた兄が、目の前で、ワシに捕えられ、文字通りわしづかみにされて、空高く連れ去られても、現実を正面からしっかり受け止め、生きていく姿に胸がか熱くなった。
けしてやらせのCGではなく、映像記録を編集して、一匹のミーヤキャットをコロという主人公にして、家族愛と冒険のストーリーを作り上げているのには、驚愕。
全編を通して、どの動物も、繁殖すること、食べて生きること、家族を守ることに命をかける必死な姿に心が震えた。
動物園で、どうして、ミーアキャットはいつもたってどこかを見ているんだろう。と思っていた。それは、日光浴のほかに、敵を「見張る」姿と知る。パンフレットの遠くを見て後ろ脚と尻尾で立っている姿をかわいいと思ったが、鑑賞後は、真摯に生きる姿に畏敬を感じた。
私も現実を受け止めて、しっかり前を向いて生きなきゃ!
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動物園のサイの絵を描いた翌日、この映画を旭川出身の友人と見に行った。
作品全体で、人間のエゴで絶滅を余儀なくされていく動物の繁殖ほう助・行動展示・野生動物と飼育係との信頼と愛情の加減の難しさ・動物を育てることと人を育てるということのちがい・やればできるという熱意・リーダーの懐の深さと統率力などを描いている。
野生では、強いものが生き残っていくが、人間世界では弱いものでも個性と認めて活かされていくことができる素晴らしさ
最後のシーンで印象に残った言葉。
TVやDVD,写真集で見る成功して、立派になった旭山動物園は知っていたけれど、その前の閉園寸前のオンボロは、ほとんどの人は知らない。そこがたっぷり描かれていて興味深かった。
旭川出身の友人は、旭川の街も、開園の時も知っているし、蛸の水飲み場もなつかしい。今は、天井のない開放的な展示になっているし、設備も整っていて、行動が生き生きと行動できる展示になっているから、そうは思わないけれど、当時はコンクリートゲージの檻展示を見て、なんて悲しい動物たちと思っていたという。
園長、飼育係、役人、それを取り巻く人々の群像劇になっているが、柱は、人間と没交渉の昆虫好きのいじめられっこが、大人に成長していく物語。
「やりたいことを自由にのびのびとさせていくことで、能力が開花され、周りの人へも好影響を与えていく」という、園長のリーダーとしての手腕を見せる。
個人的に小菅園長とはお話したことがあるが、えらかろうがなんだろうが、ひとをひととして、平等に見ていく姿勢が、一貫していて、潔い方。それが、映画の中で現われていた。
ひたすらスケッチしている飼育係が、絵本作家へと人生を変えていく姿。そして、その絵が、旭川や動物園ののイメージとして、車両やバスのデザインになり、大きく広告塔として生かされいく現実も希望があって楽しい。
ゴリラの死や、じゃれついた象で死ぬ人は悲しいけれど、そこにいつでも真剣に命と対峙している姿をみて感動を覚える。
映画を見ていて、思い出したが、私は、名古屋の東山動物園の近くで生まれ育った。毎日動物の鳴き声をBGMに赤ん坊の時過ごしたらしい。銭湯に連れて行って母を手伝って、私をお風呂に入れてくれたのは、飼育係の奥さんだった。
そののち、引っ越した先は、愛知県犬山市の霊長類研究所のあるモンキーパークの近く。猿の声を聞いて高校時代を過ごした。
そして、今、岩手県の盛岡市動物公園の近くに終の棲家を構え、動物園のポスターの絵を描く。
なんだか、みえない糸で動物園の動物がわたしの人生を繋いでくれている気がした。
映画の中の、動物の表情が、とにかくいい。生命の「気魄」がスクリーンからあふれ出る。妊娠中毒のための食事制限のチンパンジーの夫婦の表情、ゴリラの死後回想される在りし日の姿、ぞうや白クマや、ペンギンの姿などなど。
ただ、映画のつくりとしては、ちょっと消化不良。園長が、定年で花束を持って園を去っていくシーンをあれだけエンディングでひっぱるならば、もっと園長の人物そのものにかかわる家庭や、柔道や、獣医の面をしっかり描くべき。飼育係の幼少時代を描いたならば、彼が男として成長していく部分も女性を絡めて描くべき。動物園反対の運動をしていた学生が、どうして飼育係になるのか、その葛藤も丁寧に知りたい。新市長がどうして乗り気になるのか、何憶円もの予算をあんなに、早く、いとも簡単につけれるのか。
監督の思いが強くて、盛り込みすぎてしまって、時間オーバーで、焦点がぶれて弱くなったんではないかと感じた。
でも、映画を見てから、動物園に行けば、きっと見方が変わる。そして、動物園が町おこしになり、未来に向かって可能性を含んだ宝箱のような施設だということを行政や、企業や、社会が気づいて、行動を起こすきっかけになればいいと思った。
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日本獣医師学会というのが、盛岡で開催されて、2000人近くの日本中の獣医や関係者が集まった。市民公開シンポジウムは、動物と仲良く暮らすというコンセプトで、動物行動学や、動物と教育の専門の大学研究者、そして話題の旭山動物園の小菅園長が講演なさった。
実は、3年ほど前に、岩手大学獣医学科の公開講座のポスターイラストを私が描かせていただいたのがご縁で、小菅さんとは面識があった。我が家のネコあめりを診てくださっている岩手大学動物病院の安田医院長と、北大時代同窓生という。もうじき公開の「旭山動物園物語」の公開レセプションや、取材でお忙しい中、盛岡に来てくださったらしい。
私は、毎年個展のご案内やら、昨年は、ドイツベルリンからポストカルテを書いて小菅先生にお送りしていた。
学会会場に行くと、先生の講演真っ最中。とにかく、獣医さんのお話は、「いのち」に真剣。人間が人間らしくなることとは、どういうことかを改めて思い起こさせる。
講演を終え、レセプションの遠野昔語りを聞き終わったあたりで、会場に小菅先生を発見!お声をおかけすると、
「ちはやさん、メール通じないでしょう。ベルリンからのハガキのお礼を送信したのに届かなかったよ。HPからも入れないし。旭山に来るって言って来ないでしょう」
と開口一番叱られてしまう。
あわててお詫び申し上げて、少しロビーでおしゃべり。先生は、昨日の夜盛岡について、雨の中一人で白龍へいき、じゃじゃ麺を夕食にしたという。そのあとお団子を数種類買ってホテルで食べてたらしい(実は先生は超団子、餅好きの甘党!)。なんだ昨日ならデートできたのに。で、今日は?盛岡にいるんですか!じゃあ。
さてさて、その夜、大学病院の医院長、遠野の開業獣医師、岩手獣医師会の学会実行委員の獣医さん、盛岡動物園の獣医さんの夕食会に私は、乱入!させていただくことになった。
これがもう、面白い。ゴリラと虎と、熊に「遊ぼうよ」と誘われて、遊んでやったが、楽しそうと檻に入ってきた飼育係が、トラになめられて、頬傷だらけで、あま噛みされたら靴底に牙貫通で顔面蒼白になったお話、競走馬の手術を恩師がかっこよくした姿に惚れて獣医になったこと、コミック「動物のお医者さん」の漫画家が取材に来てスケッチがイマイチで、写真をやたらと取っていったこと、スカンクのおならを浴びて、1か月間その匂いで、家族から隔離されたこと、そして、消臭芳香シャンプーであらったら、混ざったにおいが湯気で揮発してとんでもないにおいに家中なった話、ライオンが臭いといった子供たちに、「ちょっとまて、人間が一番匂い鈍感なんだぞ」と1時間獣舎ではなしをして、見学の子どもたちの鼻を慣れさせた話。アフリカでツェツェバエに襲われるので、ところどころに網を持ったハエトリおじさんがいる話、アフリカの川の橋の下で寄生虫の採集をしていたら、軍人に連れて行かれそうになったこと、馬の診察をしていて、いきなりお腹を蹴られて、気を失ったこと、去勢してとった睾丸つまみに、一杯飲むかという獣医。そして口をそろえて、「あれうまいんだよね」と相槌を・・・。
日ごろから、動物たちの「気」が漲る場所にいるだけに、パワフルな語り口と話題で、私は、ただただ驚き、うなずき、笑い転げて、感動する。
皆さんのネクタイがしゃれている。豚模様、牛模様、馬模様。ケニアの空港にいっぱい安く売っているんだよね。とうれしそうに医院長がいうと、「いいなあ俺も今度行って買ってこよう」と園長。
アフリカのルワンダに3か月行きたいとみなさん。定年退職したら、絶対行くんだと声をそろえて。
動物は、食べることと、繁殖に命をかけて挑む。そして、食べること、寝ることに心配がなければ、狭い場所でも平気。それより、やることがないのが一番だめになる。動物の習性をよく知って、それができるようにしてやれば生き生きする。
コンクリートの電化マンションでの快適さだけを知って、自然の中で泥んこになって遊んだ解放感や心地よさ面白さを知らないと、あえて、環境保護のために不便さや不快さを受け入れようとはしなくなる。
現代の肥大化した先進国の暮らし。虫を怖がる親子供。動物アレルギーの増大。自然で遊ぶ体験なしに、偏差値だけで医者や、獣医になる学生の矛盾。人が人間ばかりで生きていてはダメになっていく。
くよくよ悩んでいたことや、こだわっていたことがくだらなくなって、ふっと気持が軽くなった。 獣医さんとお話していると、地球全体、生命体全体で、人生を、自分を考えることができる。今を一生懸命充実できるように生きたい。ありふれた言葉だけど、何度も噛みしめてしまう。心から爽快で、楽しかった!
「やることありすぎて、やりたいことができない」なんてボヤいちゃダメなんだ。「やることあってしあわせ!」なんだよね。
こんな出会いをさせてくれた神様ありがとう。といううれしい気持ちで、みなさんと解散した。獣医さん大好き!
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話題の映画・豚を見に行った。子供たちが豚のPちゃんの世話をすることによって、さまざまな感情や、葛藤を経験する。そして、自分の気持ちや、意見を言葉にして、人に伝えることや、意見の違う人を受け入れていく難しさを体験して成長していく。教師と生徒児童の位置づけ、親と子、教師と保護者、その関係のあり方を子どもたちの言動がどんどん真剣に白熱していくシーンから考えさせられる。
また、「いのちの教育」といわれるが、家畜とペット、伴侶動物という動物と人とのあり方を考えさせられる。肉食の人のエゴ何物でもない家畜の命。
「命の長さはだれが決めるの?」という子どものセリフ。
その母子家庭の母親は老人介護の仕事に就いている。
沖縄料理で豚をさばく父親(おそらく父子家庭)は、殺して食う豚の体を余すとこなく全部を使いきってやることが大事だという。
以前に、沖縄の竹富島へ行ったときに、山羊を飼っている民宿のお婆さんに、かわいいですねといったら、「食べるのだ」とばっさりいわれた。
昨年おとづれたドイツの村では、「食べるため」にガチョウ、鶏、ウサギ、羊をかっていて、子どもも一緒に心をこめて世話をしていた。
そして、先日授業した盛岡の玉山区外山の子供は、毎朝5時から肉牛のぼろ出し(糞尿のそうじ)を親としてから、学校に来る。今、一番ほしいものは、20トントラック。牛を出荷するときに役立つからいった。
だから私は野菜しか食べないとはいえない。生産した食品の4割を廃棄処分にする日本。「いただきます」といただいた「命」は、ちゃんと食べて自分の命につなげていることを毎食自覚したい。
「ああどうしようもない人生だ」「自分はだめだなあ」と人生を空しく思うことが時々あるけれど、それは、今まで生きてきた、生きてこられたことで数知れない命を食べて奪ってきたことを忘れた傲慢さだ。
もっと謙虚に日々を生きなければ。と、Pちゃんが悲鳴を上げて連れられて行く様子を見ながら涙をしつつ、反省していた。
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K-20を見た。金城武ファンとしては、レッドクリフの孔明もいいけど、とぼけたこっちの役もいい。昭和の戦争がなかった日本は、戦火で焼かれることなく、江戸の下町の風情が残っていて、華族社会と一線を介し、階級制度の中で貧富の差が拡大していたという、場面設定がまずおもしろい。
松たか子は、それだけで品のいいお嬢様だから、それががぜん慈善事業に目覚めたり、職業婦人になっていく姿も美しいし、プロペラ機に乗って、縄梯子で金城を救うのも娯楽性があっていい。
かつて、小学生の時、江戸川乱歩の二十面相物を読破しちゃあ、自分で少女探偵団なるもの結成して、仲間と揃いのバッチまで牛乳瓶のキャップで作っていた私。 顔の皮をひんむいて、変装を明かすのは、天地茂のTVで夢中になって見たシーン。
しま子監督の同世代だから、あの帝都のセピアな画面(島久作がやっぱりでた)や、アールデコの雰囲気がしっくりきた。
アクションも、警察のひどい取り調べも、軍の凶暴さも案外、治安維持法で、小林多喜二が拷問死になったことをかんがみれば、リアル。
金城の階級制度を恨む気持ちや、泥棒長屋で見せる正義感、ときどき見せるからくり師とのコミカルな会話も、4ヶ国語操るスーパースターだけあって、うまい。
ひととおり見終わって、エンディングを眺めながら、これほどの人たちでこの映画は、できて、何万人もの人がお金を払って見に来ることを考えると、ちまちま生きている私は途方にくれる。監督やスタッフへの羨望。
最近、残りの人生のことや、これからのことを考えると、不景気の社会状況もともなって、落ち込むばかりだった。
「束の間でだけど、浮世の憂さ晴らしができる」というのは、娯楽映画の王道。
ああ、おもしろかったー!と映画館を後にして、今年、私には、何ができるのかと漠然と考えている。
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中国208年、赤壁の戦いを描いた映画とあって、しかもアジアのイケメン金城武が諸葛孔明で、トニーレオンが周喩なら、いかでかわれみずにあらんやおやということで、2時間半、三国志の世界にいってきた。
香港や台湾を旅している時に、関羽や張飛、孔明の神像を商店の奥や寺でよく見た。本物の人になって動いていることに鳥肌がったった。おおこれがあの、一振りで20人一気に倒した逸話かとか、敵の宝刀を抜いて相手を倒すシーンか、これが八卦の陣かなど、戦闘シーンをじっくり見ていて、面白いけれどたいそう疲れた。あんなに大勢の人を殺すシーンに慣れてくる自分も怖くて、少し嫌だった。でも中国大陸の壮大な景色には圧倒された。
さて、戦いの兵法もさることながら、当時の衣食住の風俗に興味があった。
作中に、中国茶をいただくシーンが2か所。固めて発酵させた茶葉をピンセットのようなもので挟んで、炭火であぶり、それを煎じ漆の両耳がついた茶碗でいただく。はじめてみる作法だった。(今でもあるんだろうか、中国茶の世界では)
もてなすのは、絶世の美女二喬のひとりで妹の、小喬。周喩の妻。孫将軍の妻になっている姉の大喬の方は、この映画では、登場させていない。
三国志演義には、銅雀台という、曹操のハーレムに、彼は二人の美女をほしがっている。その姉妹は、「魚は水に隠れ、雁は池に落ちるほどの容貌、月も光を消し花も恥じらう美形」という。孔明は、たったこの二人をかれに差し出せば、赤壁の戦いなんてなんなく終わるという。
さてさて、映画では、中国きっての美人モデルが小喬。麗しく、スタイルも肌も美しい。でも、ほんとうにいいのは、周喩との関係。
馬のお産を手に手を取って心配し、やさしいいつくしみで夫を迎え、傷の手当てをし、夫も大切に妻を抱く。たっぷりみせる愛撫シーンは、そんなふたりの愛の深さを伝える。ああ、こんなふうに抱かれたいなあ、抱きたいなあと思ってしまった。
一方曹操は、昔、茶をもてなした小喬のことが忘れられないで、彼女に似た踊り子を抱き、小喬のように茶を入れさせ、いつか本物をと思っているシーンがあった。人格を無視された踊り子は泣く。
孫権の妹、尚香が劉備の後妻になる話にしても、政略結婚ではなく、一人の女性の意思をちゃんと現す。(戦いの後に結婚することになるのだが)
ジョン・ウー監督は、三国志で現代に通じる感情・・・勇気・友情・忠誠・自律・恋愛などを描こうとしているのが、数少ない女性の人物像の描き方から見てとれる。
来年4月の後編では、火責めの撃沈シーンがあるが、曹操と相対する小喬をどう描くかも楽しみ。実は曹操は賦という漢詩を読むことでも有名。前篇でも周喩と孔明の箏のすばらしいセッションがあったように、 武将たちの文武にたけた姿も見られるといいなあ。
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東野圭吾の「探偵ガリレオ」は読んだが、むしろTVドラマにして娯楽性を高めた脚本や演出がいいと思っていた。福山ファンではないけれど、映画はどうかな?と興味があった。
恋のためにはかなく消え行ってしまう男、高校数学教師の石神がとにかくいい。
俳優、堤の演技もすばらしいのだが、恋心は科学や物理や数学では秩序だてれないという筋書きがいい。
特によかったのは、電話ボックスで、彼女と話した後の石上の表情、弁当屋での表情と、職員室でその弁当を食べるときの表情の違い、アパートで隣から聞こえる母娘の声をきく表情。ぜんぶ幸せがにじみ出ている。
そして、なんといっても最後の彼女が一緒に罪を償いますと泣き崩れ、石神が「なんで!」と泣き叫ぶシーン。
究極の純愛ものだった。肉欲やセクシャルな表現が一切ないのに、とことん愛と恋について表現している。
源氏物語のなさけない柏木がいいと寂聴さんはいってたけど、わかるなあ。
容姿端麗の湯川より、髪は薄くてやぼったい石神は、恋に生きていてかっこいい。そして、きっとほんとうは幸せなのかも。
隣同志はけして同じ色にならないという4色定理が伏線になっているが、アパートの隣同志に住んでいた男と女が、最後は同じ色になろうとするという構図もうまい。
恋におぼれる情けない男の和歌は、いっぱい昔からあるんだけど、現代だとこんな映画になるだとすっかりはまってしまった。
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昨日、シャトンで公開ゲネプロがあり、TV岩手「プラスワン岩手」班が取材に来てくださいました。若い記者さんと、カメラマン男性2名。
おもしろがってみてくださって、わかりにくいところは、質問して、熱心に取材してくださいました。
私の万葉集を描いた、ヌードの絵を気に行ってくださり、「これから、火曜日の日報夕刊をみるのを楽しみにしますね」と。リップサービスでもうれしい!
報道は、本日12日夕方18:16からの「プラスワンいわて」です。
どんな編集になっているのかなあ、ちょっとどきどき。
リハーサルをみていたシャトンのママさんは、衣装デザインと、書をほめてくださった。そして、まごさんやわたしの演技に「やっぱり女は怖い」としみじみおっしゃいました・・・・。
お時間御都合つく方ご覧くださいね。
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「にんにくはバラと一緒に植えるのよ。どうしてかわかりますか?そうすると虫もつかなくなるし、香りもうんとよくなるのです」
「魔女修行は、規則正しい生活。そして、自分で決めて自分でする強い意志です」
「魂は体と一緒にいて、成長するのよ。死んで魂だけになったら、成長はないのです。魂は常に伸びようとしています」
「疑いや、恨みはもっともエネルギーを使ってしまうものです。それは疑いが晴れても消えることはないのです」
「お父さんは、おじいさんが大好きだった」
「オバアチャンノ タマシイダッシュツ セウコウ」
山の中の草木に囲まれたイギリスの昔の暮らしは、ターシャテューダーの庭のよう。野イチゴのジャム、ハーブの虫よけ、果実酒、トーストを食む香ばしい音。きれいな空気、水。そして、何よりおばあちゃんの話す美しい丁寧な日本語。
自分のエリアに入る異質のものを強制的に排除しようとするのではなく、お互いが個性を生かして高めあい、共存すること。知的障害の源治さんとのやり取りや、植物たちの様子を静かにうつしながら、そんなメッセージを伝える。
中学生の女の子たちと観に行ったら、みんな静かな涙を流してエンディングを聞いていた。
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月に2本は、子どもと映画に行く我が家。今月は、先に父息子組で、三谷監督作品映画「ザ、マジックアワー」を見に行ったら、もう息子が「僕の映画人生の中で(って10年だけど)最高におもしろい!」と帰ってきた。「絶対見に行くべき。行かないと人生後悔する」とまで言われ、それでは、と中学生の娘とでかけた。
今までの映画でハズレたことのない三谷作品だから、絶対面白いはずと最初から期待いっぱい。
でも、始まってふいに「観客は甘くはないぞ。」という言葉がよぎる。
今度、私の「恋する萬葉集」をお芝居にする企画の打ち合わせ中に、俳優さんが言った言葉。
目が肥えている観客、笑いに慎重な東北人、雰囲気だけじゃあだめなんだよ。
でも、さすが三谷映画。いかにも映画のセットというのを逆手に取った演出、だます人、だまされる人の両方を第三者である観客がわかってでる笑いの読み。そして、2展3展する女心。伏線の複線。愛すべき三文役者とスタッフたち。
「人生あきらめちゃいけないよ」
という使い古されているけど、常に観る者に新鮮なメッセージ。
かつて、私の弟が、森崎東監督の「生きているうちが花よ 死んだらそれまでよ宣言」に高校生の時出演して以来、数本の映画に俳優や、スタッフで関わってきた。「映画人」のこだわりや、裏話(高倉健や、松田勇作の素顔なんかも)聞いて知っていた故に、2重に楽しめた。
「ぜったいママは、大声で笑うから、席を離して取ってよ。」と娘に言われてそうして正解。市川亀次郎が出てきたとき、すっごいなつかしくってうれしくて、大声で笑ってしまった。だって、私が猿之助一座でお父さんの団四郎さんの付き人していたとき、まだ、小学生で、コイン集めに夢中だった子供だったもの。
「やっぱりママ、他の人と笑いがずれてるし、声大きかったよ。離れてよかった、他人のふりできて」と終演後に、娘に言われた。
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